話数を選ぶと、その回のあらすじが見られます。第13話以降はネタバレを含むため、開いたときだけ表示します。

無鋒の刺客・雲為衫が、花嫁候補として宮門に送り込まれる。無鋒は宮門を完全に滅ぼす機会をうかがっており、花嫁候補の中に刺客が潜んでいることが発覚する。四公子・宮子羽は、花嫁たちを皆殺しにするのではなく、ひそかに逃がす道を選ぶ。

宮子羽は隠し通路を使って花嫁たちを逃がし、刺客を捕らえるための罠を仕掛ける。混乱の中、花嫁の一人が正体を現して捕らえられる。白い牡丹茶をめぐる疑いから宮子羽は父・宮鴻羽と対立し、花嫁選びの儀で宮喚羽は雲為衫ではなく姜姑娘を花嫁に選ぶ。
心に決めた相手がいながら花嫁選びに参加させられていた姜姑娘を、雲為衫は茶に毒を仕込んで始末する。上官浅の助けで疑いを逃れた雲為衫は、二人が共に無鋒に属し、上官浅が自分より上位だと知る。宮子羽は父と兄の急死を知らされ、継承の決まりにより執刃を継ぐことになる。
雲為衫と上官浅は毒に侵され、半月のうちに情報を送らなければ解毒薬を得られない。雲為衫は灯籠流しで上官浅の行動を隠す。宮尚角は執刃となった宮子羽の資格を公然と問い、宮子羽と宮遠徴に打ちかかる。
宮尚角が花嫁候補の身元を調べ直させ、雲為衫の身元に疑いが生じる。宮子羽の取り成しと、あらかじめ寒鴉柒が整えていた証言によって危機を逃れる。薬房の管理人が宮遠徴を毒使いだと訴えるが、暗器によって口を封じられ、宮尚角は刺客の証を見つける。宮遠徴の疑いは晴れるが、宮尚角は宮子羽に三か月のうちに三域試練を越えるよう求める。
上官浅は宮遠徴の暗器袋を使った狂言で疑いを晴らし、玉佩を宮尚角に渡して信頼を得る。雲為衫と宮子羽の距離は近づき、後山の試練に向かう宮子羽のために荷をまとめる。雲為衫も後山へ同行しようと、金繁との立ち合いを経て認められるが、剣法が清風派のものだと金繁に見抜かれる。
雲為衫は剣法を見抜かれた言い訳に、父が拙梅を助けた話をでっち上げる。宮子羽は後山に入り、月長老の案内で雪宮の試練に挑む。寒水蓮池に潜って失われた刀法「払雪三式」を得る試練は、体が冷えやすい宮子羽には過酷。雲為衫は洞窟のからくりで眠らされ、雪童子に助けられるが、夜行の装いを怪しまれて打ち合いになる。
雪童子たちに追われた雲為衫を、宮子羽は自分の緑玉侍衛だとかばう。月長老が何者かに殺され、宮尚角は宮子羽の立場を揺さぶる好機とみる。雲為衫と上官浅は体に残る半月之蝿の毒と向き合いながら、それぞれの生き延び方を探る。
寒水蓮池で意識を失った宮子羽を雲為衫が助け、内力を強めるための薬を整えようとする。薬房で宮遠徴に動機を疑われ、調合した薬の半分を自ら飲まされる。雲為衫の正体を疑う声が重なる中、茗霧姫が雲為衫を打ち倒し、自らも無鋒の刺客であることを明かす。
氷の試練では箱を取り出すことそのものではなく、覚悟そのものが試されていたとわかる。上官浅は雲為衫をそそのかし、金繁の医術書の半分を奪わせて宮尚角に渡す。盗みが発覚し、雲為衫は宮子羽の裁きを待つ身に。雪重子は、宮門が金繁の身分を最も低いものに落として宮子羽に付けた事情を明かす。
雪宮から戻った宮子羽と雲為衫の間にわだかまりが残る。宮子羽の出自を疑わせる偽の証拠が出るが、茗霧姫は「宮子羽は確かに蘭夫人の実子」だと証言し、月足らずで生まれたことを明かす。証拠として出された医療記録が宮尚角自身の母のものだと暴かれ、長老院が偽りを認める。宮子羽は、雲為衫と茗霧姫が共に仕組んだ計略だったことを知り、去ろうとする雲為衫を引き止める。
宮子羽の塞ぎ込む様子を見た雲為衫は薬膳を作って寄り添う。宮遠徴から、十年前に兄と母を敵に殺された一族の秘密を聞いた宮紫商は動揺する。上官浅は宮紫商の持つ通行証で宮門に出入りするようになる。雲為衫の毒の症状が悪化し、彼女は正式な手続きを避けて、宮子羽に隠し通路から外へ連れ出してもらう方策を練る。
ここから先はネタバレを含みます。
灯会の夜、雲為衫と宮子羽はしばしの時間を過ごす。宮門では毒を疑うできごとが起こり、宮紫商と宮遠徴の兄弟の複雑な関係が露わになる。雲為衫の首飾りが盗まれ、宮子羽が後を追う間に、雲為衫は矢を防いで宮子羽をかばう。宮尚角は召使いへの襲撃を調べ、血の跡から上官浅を問い詰める。
血のついた履と割れた器が上官浅の部屋から見つかり、「無名」の疑いがかけられる。拘束された上官浅は孤山派の生き残りという出自を明かし、疑いをひとまず逃れる。武功の高さから疑いは茗霧姫にも向かうが、雲為衫が傷の深さを根拠に目をそらさせる。第二の試練が始まり、宮子羽と雲為衫は月公子の供の思わぬ攻撃に遭う。
月長老が雲為衫に「蝕心之月」の毒を盛り、宮子羽は古い文書を頼りに解毒を急ぐ。毒の正体が「半月之蝿」と呼ばれるものだと突き止め、必要な材料を探る中、雲為衫が無意識にこぼした言葉から手がかりをつかむ。宮子羽は自ら毒と解毒薬を試して安全を確かめ、雲為衫を救う。だが宮尚角の調べで雲為衫に毒の症状が出ていないことが判明し、真意薬の影響で雲為衫は「宮子羽を好いていない」と口にしてしまう。
「蝕心之月」の解毒には貴重な「須臾草」が一本しかなく、雲為衫は宮子羽に薬を飲ませて自分の想いを示す。毒自体は命を奪うものではなく、痛みを伴いながらも内力を高める効果があるとわかる。月長老は宮子羽の試練突破を認め「執刃大人」と呼び、新たな刀法「斬月三式」を伝える。見張りの証言から、事件の夜に月長老らしき人影が地下牢付近で見られたとの疑いが浮かび、上官浅は不老不死の力を持つ薬草「出雲重蓮」について調べ始める。
宮尚角と上官浅の関係が深まる。宮子羽は毒草を金繁に試して効果を確かめ、雲為衫の反応と月長老への暗号めいた言伝から、玉宮での密会を察する。踏み込んだ宮子羽は、雲為衫が無鋒の刺客であり、実の姉・雲雀の死の真相を探っていたことを知る。月長老は、雲雀が宮門に潜入して万能薬を狙い発見されたものの助けられ、自らの毒の実験台になったこと、互いに想いを通わせ無鋒から守るために死を装わせたことを語る。だが偽装の期限が過ぎても雲雀は姿を見せず、のちに無鋒の首領に真相を見抜かれて殺され、宮門に罪を着せられたのだと知る。雲雀を育てた寒鴉は、その死を黙って見届けるしかなかった。
宮子羽は雲為衫を最後まで守ろうとする。月長老の秘密が露見し、宮遠徴は捕らえられて身を隠される。長老院での対立が続き、宮子羽は宮遠徴を宮尚角から隠し、点穴の技を使う。雲為衫は無鋒の間者だと疑われ、解毒の処方を奪う任務の最中に毒を受けるが、治療を受けて持ち直す。だが茗霧姫が検分の際に傷を見抜き、宮子羽が「もう治った」と言っていた話と矛盾することが発覚する。
宮尚角が雲為衫を地下牢に連行し、間者であることを認めさせた雲為衫を絞め殺そうとするが、召使いが運ぶ羹に邪魔される。雪公子と雪重子は後山の決まりを破り、宮子羽の救出を手伝う。宮紫商の工房から得た火薬を使い、一同は地下牢からの脱出を成功させる。宮子羽は責めを負う覚悟で、後山の第三の試練を終えることで身を守る道を選ぶ。月長老から立ち去るよう勧められた雲為衫のもとへ、茗霧姫が贈り物を装って訪れ、隠した凶器で雲為衫を傷つける。
刀を鍛える試練では、犠牲そのものではなく覚悟が試されているとわかる。宮紫商は祠堂の奥に隠された秘密――捕らえられていた宮喚羽と、傷ついた茗霧姫の姿を見つける。検分の結果、宮喚羽は内力をすべて失っており、彼は茗霧姫を自分を捕らえていた無鋒の間者だと証言する。宮子羽は茗霧姫のもとを訪れるが、彼女はうめき声しか返せない。長老院は宮子羽が止める間もなく彼女に死を命じる。彼は茗霧姫が自分のために用意していた品々を見つけ、思いを巡らせる。雲為衫は想いを口にして誓いを受け取るが、宮門を出ようとする途中で引き留められる。
雲為衫は秘密の抜け道の地図を持っていたことを問われ、ただの案内図だと言い逃れるが、見張りの交代の時刻と頻度までが書き込まれていたことから、無鋒側の人間であることが露わになる。宮子羽は鍛え上げた刀で花長老を止め、その武器を打ち砕いて新たな執刃としての立場を固める。彼は雲為衫を自由に去らせ、彼女は無鋒のもとへ戻っていく。宮子羽は「無量流火」という秘密の武器の存在を知り、その図面が花宮と現執刃の身に分けて隠されていることを知る。傷から目覚めた宮紫商は、自分が助かったことをほかには明かさないよう、金繁を通じて宮子羽に伝える。
宮子羽と宮尚角は、長老院と示し合わせて無鋒との決戦に向けて動き出す。実は二人はすでに和解し、敵を欺くために対立を演じていた。雲為衫は無鋒の攻勢――宮子羽の即位の儀に合わせた五日間の総攻撃の計画を伝える。山摧と呼ばれる仕掛けが使われ、正体を隠していた南方の刺客の裏切りが明らかになる中、激しい戦いが続く。宮尚角の母と弟を手にかけた仇が寒衣客であったことが判明する。戦いの最中に毒を受けた宮子羽を雲為衫が救い、二人の力が結び合って毒を退ける。雪公子、寒鴉柒、花長老ら、守りながら命を落とす者も多い。
傷ついた金繁が運び込まれ、宮子羽は秘宝を手にすることより従者の無事を優先する。戦いに勝っても、親しい者たちを失った重さが宮子羽にのしかかる。体に残る毒は完全には解けないものの、雲為衫の内功との融合によって抑えられている。奪われていた図面のありかを一同は突き止め、巧みな調べによって盗んだ者の正体を明らかにする。宮喚羽は、両親が無法者に殺されたことから復讐と継承の簒奪を企てたことを認め、前代の執刃を毒で弱らせ、死を偽装したことを語る。武力を取り戻した今、もう誰にも止められないと言い放つ。
宮喚羽は逃げ、雲為衫を人質に取る。宮子羽は雪長老と金繁の力を受けて鏡花の技を極め、雲為衫と風花の技を合わせて兄を打ち倒す。物語は、はっきりとした結末を見せないまま幕を閉じる。雲為衫は故郷へ戻り、自分とまったく同じ顔をした女性と出会う。そこには無鋒の首領の姿もあった。約束の時、宮子羽は日の出から日没まで待ち続けるが、雲為衫の姿はどこにもない。彼が覚える胸騒ぎを残して、物語は終わる。